肌のたるみやくすみを改善する長時間のスキンケアや、念入りなマッサージ。美肌効果は実感できますが、効果は一時的です。スキンケア成分やマッサージの摩擦で、肌は刺激を感じ、肌トラブルや肌老化を招いてしまいます。
今回は、肌を美しく保つための触らない美容法の効果やスキンケア、化粧での注意点と合わせて解説。
「SNSやネットで出回る美容法はどれが良いのかわからない」、「美容法を取り入れすぎている」と言う方は、ぜひ本記事の触らない美容を実践してみてください。
必要な美容法を最低限取り入れ、肌本来の美しさを取り戻しましょう。
肌を触らない美容は偉大。触るとどうなる?
肌(皮膚)を触る回数を減らすことで肌への負担を抑え、ニキビやたるみ、乾燥などのさまざまなトラブルから肌を守る触らない美容。
肌はいくつもの膜で構成され、肌の表面から表皮、真皮、皮下組織の3つの膜に分かれています。肌悩み=表面の表皮の外側を覆う皮脂膜にトラブルが生じている状態です。
厚さ0.02mm程で大変薄いですが、外界の刺激から肌を守り肌の潤いを保護する役割があります。
皮脂膜の薄さは食品用のラップと等しく、少しの力で、簡単に痛みを感じてしまいます。
皮脂膜にダメージを与えると...?
- 肌の表皮の底にあるメラノサイトが刺激を感じ肌の内側へのダメージを抑えようとメラニン色素を過剰に分泌。肌にくすみやシミ、そばかすを作る。
- 刺激を感じることで、細胞が破壊され、肌本来の持つ機能である「ターンオーバ」が乱れる。その結果、新しい肌を生成できず、角質や汚れの残った肌となり、ニキビや吹き出物などの肌トラブルに。
- 皮膚と骨は靭帯で繋がっているため、刺激による靭帯が緩み、肌のたるみに繋がる。
このように、皮脂膜は繊細な細胞で、簡単に肌トラブルや肌老化を招いてしまいます。ダメージを最小限にするためにも、普段くせで顔周りを触る方も意識して治すことが大切です。
肌に刺激を与えない習慣を取り入れよう
肌トラブルや肌老化を予防するために、肌に刺激を与えないことが重要。
化粧で触る頻度の多い箇所ほど、シミやそばかすを作りやすく、少しの刺激が肌トラブルの元となります。とはいえ、スキンケアや化粧で毎日触る必要があり、ダメージを与えずに行うことは不可能ですよね。
肌への負担を最小限に抑え、美容を楽しむにはどのような心がけが必要なのでしょうか。
肌を触らず美肌に導く3つの美容法とその効果
肌の触り過ぎ防止には洗顔、スキンケア、化粧でそれぞれコツがあります。
共通点は、生まれたての赤ちゃんを触る感覚で、肌を撫でるように触ること。ここでは、3つの美容法のポイントを見ていきましょう。
洗顔で出す美容をする際のポイントは4つ
肌の汚れを落とす洗顔のコツはこちら
- 洗顔は30秒から1分以内に抑える
- 洗顔料をクッションとして肌を動かさずにクルクルと汚れを落とす
- 30℃~32℃程度のぬるま湯で優しく洗い流す
- 最後は、キッチンペーパーなどで肌の水分をポンポンとこすらずに拭き取る
洗顔は、健やかな肌の土台を育むための基本ですよね。
お金をかけるべき美容は「美容液」であると言われますが、それは肌に合った洗顔をした上で行うべきことです。
肌の老廃物や不要な汚れを外へ排出する「外に出す美容」である洗顔は肌を健やかに保つ際に欠かせません。基本だからこそ、シンプルに肌に負担を減らした洗顔が大切です。
スキンケアは摩擦や刺激を抑制すること
スキンケアでは、塗布時の摩擦や刺激を抑えることを推奨します。
- 数を最低限に減らす
- オールインワン化粧品を取り入いれる
化粧水や美容液、乳液、クリームなど種類やステップが多岐に渡るスキンケア。さまざまな種類をライン使いしたり、スキンケアのステップを増やして何度も重ね使いしたりすることも。
しかし、その分肌に触れる回数は必然的に増え、肌はダメージを受けてしまいます。
そのため、スキンケアは肌質や肌悩みに適したアイテムを最低限用い、肌への接触回数を減らすことが重要です。
化粧はブラシと指の使い方が重要
化粧では、肌と化粧ブラシの距離間を意識し、塗布の際は薬指を使います。
- 化粧ブラシは触れるか触れないか程の距離で使用する
- 化粧する際に力む場合は、力の入りづらい薬指で皮膚に塗布する
化粧で触れる回数が多く力を強く加えるパーツほど、肌トラブルを作りやすいです。頬や目元、唇にたるみやシワ・シミ、そばかすが生じるのが代表的な例。
些細なポイントですが、長い目で見ると肌への負担は大きく減らせますよ。薬指は力が入りづらく、上手く化粧することが難しいですが、慣れてくると力を加えずに化粧することができるようになります。
【肌は触らない・こすらない】辞める美容の効果は絶大!
肌を触る回数を減らせば、肌トラブルや肌老化を少しでも予防し、肌本来の素肌に近づけます。マッサージや化粧を何回も念入りに重ね付けする行為はかえって逆効果です。
つい顔を触ってしまうと言う方も、必要以上に顔周りに触れないようにしましょう。
取り入れる美容より先に不要な美容を捨てることが重要です。
触らない美容はお金がかからず、日常の1つ1つの動作を意識し、コツコツと積み重ねることが大切です。スキンケアを頑張っているけれど、なかなか効果を実感できない方は、ぜひ触らない美容を意識してみてくださいね。